2010-01-25

いただいた本

最近、著者・訳者の方からいただいた本です。

   

山川出版社の『アメリカ史研究入門』(2009年)です。通史およびテーマ別の研究動向が第一線の研究者のみなさんによって紹介されています。同種の入門書的な書籍はいろいろ出ていますが、歴史に絞ったことで、けっこう細かい事例や英語文献も紹介されており、日本だけでなくアメリカでの研究動向などを知りたい方にもおすすめです。

それから、アン・ローラ・ストーラーの『肉体の知識と帝国の権力:人種と植民地支配における親密なもの』(以文社、2010年)です。植民地支配の歴史研究なんですが、フーコーの理論を援用した大胆な議論が魅力のようです。アン・ローラ・ストーラーの議論は批判的人種研究という観点から興味を持っていたので、さっそく春休みのあいだに読ませていただきます。

2010-01-06

謹賀新年


少し遅れましたが、あけましておめでとうございます。

今年の年末年始は、私と妻の実家を巡ってのんびりでしつつ、書評を頼まれた英語の本を読み、それから論文2本の仕上げをしました。のんびりしながらお仕事充実という不思議な日々でした。

今年の年末年始に読んだ本

Yuiko Fujita, Cultural Migrants from Japan: Youth, Media, and Migration in New York and London

藤田結子さんの新著です。以前に新曜社から出版された『文化移民:変容する日本の若者とメディア』(2008年)の英語版・・・というか、もともとイギリスの大学院にdissertationとして提出したものだったそうなので、英語版のほうがオリジナルというべきでしょうか。

両方読んだ感想としては、やはり日本語のほうが、インタビューデータにおける若者の声を直接反映しているように思えて面白いのかなという印象です。でも、そのあたりのニュアンスを英語で、非日本語圏の読者にも伝えようという藤田さんの努力の跡が垣間見えます。

いずれも、在外日本人を取り巻くベーシックな問題を包括的に扱っているので、今後のこの分野での必読文献になるでしょう。