この論文は、拙著『「日系アメリカ人」の歴史社会学』でも議論したエスニシティ概念の社会学的な射程について、あらためて考え直してまとめたものです。この論文では、エスニシティとは、ある特定の集団に備わったものとしてではなく、その集団が位置づけられた社会のあり方を表現するものとして考えるべきではないか、という提案をしています。振り返って考えてみれば、このような考え方が拙著の基本的な議論のベースにあったと思うのですが、まだ執筆段階では、うまく言語化できていなかったように思います。そこをもう一度文献を読み直し、考え直して論文化する機会を与えてくださった社会理論・動態研究所の皆様に大変感謝しています。
『理論と動態』第2号についての詳細は、こちらもご参照下さい。